パイプライン

NC-4016 ダハプラチン誘導体ミセル

第Ⅰ相臨床試験

ダハプラチン誘導体ミセルの推定構造 一般名オキサリプラチンは、進行・再発大腸がんの治療薬として優れた効果を発揮する抗がん剤ですが、しびれなどの強い末梢神経障害があります。オキサリプラチンはシスプラチンと同じく白金系の抗がん剤です。

オキサリプラチンは、生体内でより抗がん活性の強いダハプラチン誘導体に変換されますが、ナノキャリアではオキサリプラチンからオキサレート基が離脱した部分構造であるダハプラチンをブロックコポリマーと結合させミセル化ナノ粒子化することで、オキサリプラチンが持つ副作用を軽減し、かつ抗腫瘍効果の増強も期待できる新規抗がん剤の開発ができると考えております。

この製剤の基本技術は東京大学の片岡教授らによって発明されたもので、当社は株式会社東京大学TLOからライセンスを受けております。
2007年5月に日本おいてダハプラチン誘導体ミセルに関する基本特許が成立し、特許第3955992号として登録されております。