パイプライン

タンパク質ミセル

タンパク質ミセルの開発段階

タンパクミセルの推定構造
タンパク質は、アミノ酸が多数結合してできた高分子化合物で、生物の重要な構成成分の1つです。

タンパク質は、生体内で様々な機能を担っており、人体の正常活動に欠かせない物質です。それゆえ、タンパク質の異常は病気を引き起こす原因となります。
現在、タンパク質医薬品が非常に重要視されていますが、タンパク質は血中にあると非常に不安定で、すぐに分解されてしまう欠点を持っています。

ミセル化ナノ粒子技術を用いたタンパク質ミセルは、血中でのタンパク質の安定化をはかり、薬効の持続を可能にしました。分子量3千~15万のタンパク質に適応可能であり、抗がん剤に限らずに幅広い用途が期待できます。

PEG化などによる、タンパク質に直接安定化させるための物質を結合した結合型のタンパク質医薬品も開発されておりますが、当社の技術は、タンパク質自体に細工はせず、直接ミセル内へ封入しますので、簡単に製造ができます。



*G-CSFは、抗がん剤治療の副作用である好中球の減少を改善するために用いられるタンパク質医薬品です。