パイプライン

ドセタキセルミセル

ドセタキセルミセルの開発段階

一般名ドセタキセルは、乳がん、非小細胞肺がん、胃がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの幅広い適応症で世界的に普及しているタキサン系の抗がん剤です。ドセタキセルは、細胞の骨格を形成する微小管とういう細胞内の繊維に結合します。結合すると細胞は分裂を停止し、やがて死滅します。

ドセタキセルは、浮腫、骨髄抑制、悪心・嘔吐等の消化器官障害、脱毛、肝機能異常、過敏症、全身倦怠感の副作用があり、患者さんの治療負担が大きい抗がん剤です。

ドセタキセルミセルは、化学結合型の構造を持ち、ミセルに内包されたドセタキセルの放出速度を適度に調整することにより、薬効を維持しながら、ドセタキセルの持つ特徴的な副作用を軽減します。


Medicell(R) システム

化学結合型:

内核部になるポリアミノ部位に薬剤を直接結合させ、薬剤を安定的に内包し、継続的に徐放します。

Medicell(R) システム