営業の概況

事業展開 

当社は、ミセル化ナノ粒子技術を基盤に創薬の研究開発を進め、製品化に到達するために、事業段階に応じた展開を図っております。現状のビジネスモデルは、(1)自社開発、(2)共同研究、(3)ライセンスアウトの3つのパターンとなっています。
自社開発の場合、開発医薬品の上市まで自社開発を行い、自社販売を行った場合、当該製品の販売による収入が計上されることとなりますが、当社においてはその段階まで進んでいるパイプラインはありません。
共同研究の場合には、提携先からの研究開発に対する支援としての研究開発協力金収入が計上されることとなり、当社においては複数のパイプラインで当該収入を得ております。
他社にライセンスアウトをする場合は、ライセンス契約時点までの研究開発成果及び製剤の供給に対して提携時の契約一時金(アップフロント)、所定の開発段階に到達したときに支払われるマイルストン、開発医薬品上市後の医薬品販売高に対するロイヤリティ等の収入が計上されることになり、当社においては契約一時金(アップフロント)や第I相及び第II相臨床試験開始に伴うマイルストン収入を得ているパイプラインがあります。
当社では、開発医薬品の上市前に上述のような他社からの契約一時金(アップフロント)収入、マイルストン収入及び研究開発用の製剤供給に対する研究開発協力金収入を得ることにより、開発医薬品上市前の研究開発費の負担を軽減し、当社の財務面のリスクの極小化を図っております。

医薬品の研究開発における標準的な段階及び当社パイプラインの現状(当社作成)
グラフ
凡例
(※)▼ 収受済の契約締結時のアップフロント収入及び開発段階ごとのマイルストン収入の時期を示しています。
(注1) 医薬品の研究開発における標準的な段階の所要時間はあくまでも標準的な想定期間を表示したものであり、各パイプラインがこの想定期間通りに進捗するとは限りません。各パイプラインが経過した、あるいは現在進行中の各段階の幅につきましても、実際の所要時間あるいは想定所要時間を示すものではありません。
(注2) 上市とは製剤の販売が開始されることを示します。